大垣市医師会は大正8年12月に創立し、令和元年に100周年を迎えました。現在の医師会館は昭和47年に准看護学校と併設し建てられたもので、 大垣市市民会館の東側にあります。
当医師会は、120の医療機関、389名の会員によって構成され、かかりつけ医としての日常診療はもちろんのこと、予防接種および各種検診事業、急患医療センターの運営、介護関連事業、認知症対策事業、学校保健活動および産業医活動の推進事業、学術活動など多岐にわたる業務を行い、地域医療に貢献しています。また、看護師養成のための看護専門学校と准看護学校を運営し、医療従事者の育成にも力を入れています。
超高齢社会を迎え、2025年問題や2040年問題などに対応すべく、当医師会ではいち早く在宅医療マップの作成・更新、認知症における地域連携など地域包括ケアシステムの構築に取り組んできました。医療・介護・福祉、行政とも連携をとり、急性期病院への入院から転院・退院、回復期リハビリ、在宅サービスへと切れ目なく対応し、どこで過ごしても住民の皆様が尊厳ある人生を送れるような共生社会を目指しております。
また、平成30年から大垣市内の訪問看護ステーションの協力により、在宅医療を担う開業医や病院スタッフが訪問看護師と連携し、ICTを活用した患者さんの診療や介護の情報等を共有する「芭蕉@在宅ネット」 を構築してきました。令和2年4月より歯科医師会や薬剤師会との連携も始まり、ICTを利用した多職種協働の情報基盤が整備されつつあり、在宅患者さんの安心した療養に繋がっています。
現在、令和元年末に発見された新型コロナウイルス感染症は全世界に拡大し、その影響は我々の生活・社会にも混乱を来たし、価値観をも変えようとしています。そんな中、医学・医療が果たす役割がこれまで以上に求められてます。当医師会においては、地域住民の皆様の命や生活を守るために、今後も地域外来・検査センターの運営協力など、病院とかかりつけ医が役割を分担し、保健所や各行政機関とも連携しながら、地域が一体となり取り組んで参ります。
これからも当医師会としては、より良い医療を地域住民の皆様に提供するべく、尽力していく所存です。引き続き、ご理解とご協力をお願いいたします。
最後に当ホームページを積極的に御活用いただければ幸甚に存じます。
令和2年6月
一般社団法人 大垣市医師会
会長 沼口 諭